「笑い上戸」は“わらいじょうご”|言われた時の意味と返し方・お酒の席での効かせ方

「笑い上戸」の文字と、酒を飲み笑顔で楽しむ人々の賑やかなイラスト。

飲み会で「きみ、笑い上戸だよね」と言われて、褒められたのか茶化されたのか分からずモヤッとした経験はありませんか。読み方が合っているかも不安だし、なんて返せばいいのかも分からない。この記事では「笑い上戸」の正しい読み方を最初に示したうえで、言われたときの受け取り方と返し方、お酒の席で好印象になる境界線まで、具体的なセリフレベルで解説します。

この記事で伝えたいこと
「笑い上戸」の読み方は「わらいじょうご」です。意味は①酒に酔うとやたらに笑う癖があること②何かにつけてよく笑うこと、の2つ。「上戸」は酒好きな人を指し、対義語は「下戸(げこ)」。この記事では読み方だけでなく、「笑い上戸だね」と言われたときの返し方、好印象になる笑い方の境界線まで具体的に紹介します。

「笑い上戸」の読み方は「わらいじょうご」

「笑い上戸」の読み方は「わらいじょうご」です。「上戸」を「うえと」「じょうこ」と読むのは誤りで、必ず濁って「じょうご」と読みます。

居酒屋のカウンターで友人の話に声を出して笑う20代女性、手元にはハイボールのグラス、暖色の照明、800px×600px

「笑い上戸」は「わらいじょうご」。ここだけ覚えれば読み方の悩みは終わりです。
「上戸彩」さんの印象から「うえと」と読んでしまう人が多いのですが、熟語としては「じょうご」です。

意味は大きく2つあります。デジタル大辞泉にも次のように載っています。

わらい‐じょうご【笑い上戸】 1 酒に酔うとやたらに笑う癖があること。また、その人。 2 何かにつけてよく笑うこと。また、その人。

https://kotobank.jp/word/笑い上戸-665607

つまり、お酒の席限定の言葉ではありません。
お酒を一滴も飲まない人でも「あの子は笑い上戸」と言えます。
ここを知らずに「私、お酒飲まないのに笑い上戸って変じゃない?」と困る人が多いので、覚えておくと得です。

  • 読み:わらいじょうご(じょうこ、うえとは誤読)
  • 意味①:酔うとよく笑う癖がある人
  • 意味②:普段から些細なことで笑う人
  • 漢字表記:笑い上戸(笑上戸と書く場合もある)

「上戸」と「下戸」の意味と由来をサクッと整理

「上戸(じょうご)」は酒好きでたくさん飲める人、「下戸(げこ)」は酒が飲めない人を指します。由来は古代の戸籍区分や婚礼の酒量にあるとされています。

「上戸」は単体では「酒飲み・酒好き」という意味です。
他の語のうしろに付くと、酔ったときに出る癖を表す複合語になります。
だから「笑い上戸」「泣き上戸」という形で使われるわけです。

由来は戸籍と婚礼の酒の量

「上戸」の由来で有力なのは、古代の律令制で家の規模を等級分けしたという説です。婚礼で振る舞う酒の量が等級ごとに違ったことから、酒量の多少を表す言葉になりました。

大宝律令では、成人男性の数などで家を上戸・中戸・下戸に区分していたと伝えられます。
江戸時代には、婚礼でふるまう酒の瓶数が家の等級で決まっていたという話も残っています。
上位の家は酒がたっぷり、下位の家は少しだけ。
そこから「よく飲める人=上戸」「飲めない人=下戸」という言い方が定着したとされます。

ちなみに中国由来説もあります。
酒飲みを表す語と酒量が多い語から一字ずつ取った、という説明です。
諸説あるので「有力なのは律令制の等級説」と覚えておけば十分です。

「笑い上戸だね」と言われたときの受け取り方と返し方

「笑い上戸だね」は9割が好意的な評価で、基本は褒め言葉として受け取って問題ありません。ただし返し方によって印象は大きく変わります。

飲み会の席で男性に「笑い上戸だね」と言われて照れ笑いする女性、乾杯の直前、800px×600px

この言葉が出るときの相手の気持ちは、だいたい「一緒にいて楽しい」です。
人は自分の話で笑ってくれる相手に好意を持ちます。
つまり「笑い上戸だね」は「きみと話すのが楽しい」の言い換えに近い。

そのまま使える返しの3パターン

好印象になる返しは「認める+相手を立てる」の2ステップです。否定から入ると会話が止まるので避けましょう。

  • 「ほんとそれ、でも今日は話が面白いからです」
  • 「よく言われます。笑わせるの上手すぎませんか」
  • 「昔から笑いのツボ浅いんです、得だと思ってます」

逆に微妙なのは「え、うるさかったですか?」という返し。
相手に気を使わせてしまい、せっかくの空気が重くなります。
「笑いすぎてごめん」も不要です。謝る場面ではありません。

からかわれたと感じたときの線引き

「笑い上戸」がマイナスに響くのは、声量や笑うタイミングを指摘されている場合です。言い方と場面で判断すれば見分けられます。

「また笑ってる(苦笑)」がセットなら、少し音量を落とすサインかもしれません。
判断基準はシンプルで、周りの人が一緒に笑っているかどうか。
自分だけが笑っている状態が続くと、場から浮いて見えます。

お酒の席で「笑い上戸」が武器になる瞬間と、引かれる瞬間

笑い上戸が魅力に変わるのは「相手の話に反応して笑う」とき、引かれるのは「文脈と関係なく笑い続ける」ときです。差は音量ではなく、笑う理由が共有されているかどうかです。

4人の男女が横並びで乾杯している合コンの場面、全員が笑っている、800px×600px

ここが今回いちばん伝えたい独自の視点です。
笑い上戸が好かれるのは「明るいから」ではありません。
相手にとって「自分の発言が届いた証拠」になるからです。

武器になる笑い方の条件

好印象な笑いには「相手の言葉を一度なぞる」という共通点があります。笑ったあとに一言足すだけで、リアクションが会話に変わります。

  • 笑ったあと「今のどういう状況ですか」と聞く
  • 相手の言葉を繰り返して「それはずるい」と返す
  • 笑いながら相手の顔を見る(手元を見ない)

笑って終わらせると、相手は次の話題を探す作業に入ります。
笑い+質問にすると、相手はもっと話したくなる。
これが笑い上戸が「会話が続く人」に化ける瞬間です。

引かれる笑い方の条件

マイナスに転ぶのは、店内の他の席まで届く声量と、人の失敗を笑うケースです。この2つだけ避ければ、笑い上戸はほぼ武器になります。

とくに注意したいのは、酔って笑いが止まらなくなる状態。
本人は楽しいのですが、周囲は「今日は飲みすぎたな」と読み取ります。
初対面の場では、笑いが止まらなくなる前に水を一杯挟むのが安全です。
静かなバーやカウンター席では、声量を一段下げるだけで大人っぽく見えます。

泣き上戸・怒り上戸…「〇〇上戸」の種類と読み方一覧

「〇〇上戸」は酔ったときの癖を表す言葉で、泣き上戸・怒り上戸・説教上戸・赤み上戸などがあります。読み方はすべて「〜じょうご」です。

  • 泣き上戸(なきじょうご):酔うと涙もろくなる
  • 怒り上戸(おこりじょうご):酔うと怒りっぽくなる
  • 説教上戸(せっきょうじょうご):酔うと語り出す
  • 絡み上戸(からみじょうご):酔うと人に絡む
  • 赤み上戸(あかみじょうご):飲むとすぐ顔が赤くなる

「赤み上戸」は知らない人が多い言葉です。
色上戸、色み上戸という言い方もあります。
飲み会で「私、赤み上戸なんです」と言えると、語彙のある人に見えます。

そして「下戸(げこ)」は上戸の対義語で、体質的に酒が飲めない人。
なお「笑い下戸」という言葉は存在しません。
「上戸」が酔ったときの癖を表す語なので、癖の名前に「下戸」は付かないのです。

「笑い上戸」の使い方と例文・言い換え表現

「笑い上戸」は褒め言葉として使える一方、目上の人への評価としては避けるのが無難です。言い換えには「ゲラ」「笑いのツボが浅い」があります。

スマホのメッセージ画面で「笑い上戸だよね」というやりとりが表示されている、800px×600px

そのまま使える例文5つ

例文は「相手を明るく評価する形」で使うと失敗しません。本人以外の話題にするときは言い方に注意が必要です。

  • 「彼女は笑い上戸だから、場が明るくなる」
  • 「普段クールな先輩が、飲み会では笑い上戸だった」
  • 「泣き上戸より笑い上戸のほうが可愛げがある」
  • 「私はお酒なしでも笑い上戸です」
  • 「笑い上戸も度を越すとマナー違反になる」

類語・言い換えと英語表現

言い換えでは「笑いのツボが浅い」が最も自然で、方言では「ゲラ」が使われます。英語では「a happy drunk」などで表現できます。

「ゲラ」は山形、兵庫、奈良、徳島、香川などで使われる方言です。
「おげら」「げらすけ」といった形もあります。
英語なら、酔って陽気になる人は「He’s a happy drunk.」。
普段からよく笑う人は「She laughs at everything.」が近い言い方です。

(体験談)笑い上戸と言われ続けた私が変えた3つのこと

私は「笑い上戸」と言われるのが苦手でしたが、笑い方に一言足すようにしたら評価が変わりました。変えたのは声量・目線・笑った後の一言の3つです。

私は横浜に住んでいて、仕事は東京。
社会人になってからの飲み会で、何度も「香里さん、笑い上戸だね」と言われました。
正直、最初はうれしくなかった。
「話の中身を聞いてないと思われてる?」と感じたからです。

転機はバーで妻と知り合った夜でした。
私が笑っただけで会話が終わりかけて、気まずい沈黙が生まれたんです。
そこで「今の話、続き聞きたいです」と足したら、そこから2時間しゃべっていました。
笑いは会話の終点ではなく、入口にできると気づいた瞬間です。

それから意識したのは次の3つです。

STEP.1
声量を一段下げる
カウンター席では、相手だけに届く音量に落とす。店全体に響く笑いは、それだけで幼く見えると気づきました。
STEP.2
笑いながら相手の顔を見る
手元やグラスを見て笑うと、独り笑いに見えます。目を合わせるだけで「あなたの話が面白い」に変わりました。
STEP.3
笑った直後に質問を1つ足す
「それでどうなったんですか」の一言。これだけで会話が途切れず、後日連絡が来る確率が明らかに上がりました。

いまでは「笑い上戸」と言われても素直にうれしい。
言葉の意味を知り、使い方を整えたら、ただの癖が自分の強みになりました。

よくある質問:笑い上戸 読み方に関するQ&A

「笑い上戸」の読み方は?
「わらいじょうご」と読みます。「上戸」は「じょうご」と濁って読み、「じょうこ」「うえと」は誤読です。
「笑上戸」と書くこともありますか?
あります。送り仮名を省いて「笑上戸」と表記する場合もありますが、読み方は同じく「わらいじょうご」です。一般的な表記は「笑い上戸」です。
お酒を飲まない人にも「笑い上戸」と言えますか?
言えます。辞書には「何かにつけてよく笑うこと。また、その人」という意味も載っているため、飲酒と無関係に使えます。
「笑い上戸」は褒め言葉ですか?
基本的には明るさを評価する言葉で、褒め言葉として使われます。ただし声量が大きすぎる場面や、目上の人を評する場面では誤解を招くことがあります。
「笑い上戸」の対義語は何ですか?
酔い癖としての対になる表現は「泣き上戸(なきじょうご)」です。なお「上戸」自体の対義語は、酒が飲めない人を指す「下戸(げこ)」です。
「笑い下戸」という言葉はありますか?
ありません。「上戸」は酔ったときに出る癖を表す語なので、癖の名称に「下戸」を付ける使い方は存在しません。

まとめ|「わらいじょうご」を知れば、笑い方まで武器になる

「笑い上戸」の読み方は「わらいじょうご」で、意味は①酒に酔うとやたらに笑う癖があること②何かにつけてよく笑うこと、の2つです。言葉を知ったうえで笑い方を整えると、印象は確実に変わります。

最後にポイントを整理します。

  • 読み方は「わらいじょうご」(じょうこは誤読)
  • 意味は「酔うと笑う癖」と「普段からよく笑う」の2つ
  • 「上戸」は酒好き、対義語は「下戸(げこ)」
  • 由来は律令制の等級と婚礼の酒量が有力説
  • 仲間には泣き上戸・怒り上戸・赤み上戸がある
  • 笑ったあと質問を1つ足すと会話が続く

言葉の詳しい定義を確認したいときは、コトバンクの「笑い上戸」の項目が便利です。

酒に酔うとやたらに笑う癖があること。また、その人。/何かにつけてよく笑うこと。また、その人。

https://kotobank.jp/word/笑い上戸-665607

次に気になるのは「泣き上戸」「怒り上戸」の読み方や、酔い癖ごとの印象の違いかもしれません。
まずは次の飲み会で、笑ったあとに一言足すことから試してみてください。
それだけで「笑い上戸」は、ただの癖から好かれる個性に変わります。